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日暮れが早い秋の日帰りハイク
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- Bila Outdoor 編集部
秋の山では、涼しくなって歩きやすい日ほど、つい行動時間を延ばしたくなります。しかし夏と同じ時刻に出発すると、景色を楽しむ余裕があっても下山の余裕は残りません。日帰りの計画は、登頂したい時刻より、明るいうちに登山口へ戻る時刻から組み立てると現実的になります。
日没時刻を下山の締め切りにしない
日没は、森の中で安全に歩ける明るさが終わる時刻と同じではありません。深い谷や西側を山に遮られた道、雲の厚い日は、時計で見る日没より早く足元が見づらくなります。目的地付近の日没を調べ、その前に下山を終える余裕を持たせましょう。
例えば日没が十七時頃なら、十七時に登山口へ着く予定を基準にするのではなく、十六時より前など、道の条件に合わせて帰着目標を早めます。この時刻は一律の安全保証ではありません。初めての道、急な下り、子ども連れでは、さらに余裕が必要です。公共交通を使う場合は最終便だけでなく、一本前に乗れる計画も検討します。
山頂までではなく、帰り道の時間を確保する
地図の標準所要時間には、長い撮影や食事、混雑による待ち時間が十分に含まれていないことがあります。登りと下りの時間に休憩を加え、自分たちのペースで見積もり直します。下りは楽だから速く戻れると決めつけず、濡れた落ち葉や木の根で足が止まる可能性を考えます。
出発前に「この分岐を何時までに通れなければ短いコースへ変える」「山頂に届かなくても何時に折り返す」と決めておきます。基準は全員に伝え、当日になって景色のよさで延ばさないことが大切です。短縮路がある場合も、地図上で短いだけでなく、安全に通れる道か確認してください。
紅葉を見る時間を、最初から予定に入れる
秋は立ち止まりたくなる場所が増えます。撮影を休憩とは別扱いにすると、予定が少しずつ遅れていきます。景色のよい場所で十五分使うなら、その分を行程に含めます。何か所も長く止まりたい日は、歩く距離を短くしておく方が満足して帰れます。
混む時期には駐車場や登山口への道路で時間を失うこともあります。出発が遅れた分を山の中で取り戻そうとせず、行き先を手前の展望地へ変えましょう。麓へ着いた時点で帰着目標を守れないなら、その日の計画を小さくする判断が必要です。
秋の下りには足元を見る余力を残す
落ち葉は石の隙間や段差を隠します。乾いて見える表面の下が湿っている場合もあり、斜面では小さな歩幅で確かめながら進みます。下りで急ぐほど転倒の危険が増すため、日暮れが迫ってから速度を上げる状況を作らないようにします。
朝に霜が降りた場所や日陰では、季節の進み方が麓と違うことがあります。高い山では積雪や凍結の情報も確認し、装備や経験に合わない条件なら低い場所へ変更します。紅葉が見頃という情報だけで、歩道の状態まで良いとは判断できません。
ライトと保温着は、昼間から取り出せる場所へ
ヘッドランプは日帰りでも携行し、出発前に操作と残量を確認します。携帯電話の光だけを頼りにすると、手がふさがり、地図や連絡に必要な電源も使います。予備電源を含め、自分が持つライトを迷わず点灯できるようにしておきましょう。
夕方は歩行中の汗が冷えやすくなります。薄い保温着と風雨を防ぐ上着を、ザックの底へ押し込まずに持ちます。休憩するなら風を避け、冷える前に着ます。行動食も、最後の下りに入る前に食べられるよう小分けにすると、疲れた状態で大きな袋を探す手間がありません。
遅れが出たら、暗くなる前に対処する
予定より時間がかかっていると気づいたら、現在地と残りの道を明るいうちに確認します。分岐を一つ見落とすだけでも遅れが増えるため、焦って歩き続けないことが大切です。連絡ができる場所なら、帰宅予定を共有している人へ状況を伝えます。
やむを得ず薄暗くなった時は、完全に見えなくなる前にライトを着けます。知らない近道へ入ったり、標識のない斜面を下ったりせず、確認できる正規の道を使います。位置が分からない、歩行を続けられないなどの状況では、無理に動いて悪化させず救助要請を検討します。
秋の日帰りハイクは、短い行程でも十分に季節を感じられます。明るい時間に帰着できた余裕を、麓で温かい物を飲む時間に回すくらいが、次も出かけたくなる終わり方です。
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